調査コラム

元号発表記念!平成最後が使われた記事件数推移から平成最後を振り返る

2019年4月5日掲載

4月1日に新元号「令和」が発表されました。天皇陛下の退位と皇太子さまの即位により、いよいよ平成も最後となります。

この「平成最後」というフレーズもあちこちで随分耳にした方が多いのではないでしょうか。

今回は「平成最後」のフレーズが使われた記事数の推移を追ってみました。

2000年~2019年3月までの年間記事数を調査

G-Searchデータベースサービス収録記事での最古は1995年の記事

「平成最後」というフレーズが使用されたのはここ最近かと思いきや、平成に元号がかわってわずか6年後、1995年9月14日の日刊スポーツの記事がヒットしました。使われかたとしては「平成最後の清純派アイドル」といった使われ方でした。

その後も、2016年までの間に数年に1記事程度ヒットする記事があります。使われ方は前述と同様、芸能人やスポーツ選手の比類なさを称える表現手法として冠されたものでした。

2000年は「平成最後の語呂合わせ」で複数ヒット

先にご紹介した使われ方とは別の話題で記事がヒットしたのは2000年の年末です。

西暦2000年は平成12年にあたり「平成12年12月12日」は「平成最後の語呂合わせ」という事で、郵便局が記念台紙を発行したり、さまざまな記念イベントが全国で行われたようです。

2018年~2019年3月までの月間記事数を調査

記事数が増加するのは2017年12月に天皇陛下退位日が決定してから

最近よく目にする「平成最後」の使われ方がされるようになるのは2017年12月13日に天皇陛下の退位日が発表されてからになります。しかし、年が替わって2018年に入っても半年ほどは使用頻度はそれほど多くはありませんでした。

大きなイベント・行事があるごとに使用頻度が多くなっていく「平成最後」

頻出記事数が多くなるのは、8月に入ってから。これは100回記念大会でもあった甲子園夏の大会や、終戦記念日などの記事で使われました。平成が終わる節目に改めて戦争や戦後を見直す記事が多かったことによります。その後、一旦落ち着きますが、ふたたび年末に向け記事数が多くなっていきます。

平成最後の年賀状発売からはじまり、紅白、全国各地の年末年始の伝統的な祭祀などの記事で多く使われました。

2019年に入って2月は一旦少なくなりますが、3月に入って大相撲春場所、センバツ高校野球の開幕や新元号について話題の盛り上がりとともに再び記事数が多くなっていきました。

新元号その後を「平成」にかわった当時の記事などから予測

さて発表された新元号「令和」にかわった後にどんな変化がおきるのか、平成にかわった当時の記事や最近の記事を織り交ぜて予測したいと思います。

1990年1月8日の読売新聞によると、元号にあやかった社名や、平成雛(びな)といった商標登録などの申請、出願が相次いだとの事。ほかにも子供の名前に「平」や「成」をつかった名前が大きくランクアップしたと報じています。今回の改元でも社名や商品名、子供の命名などに影響を与えるのでしょうか。

改元にあたっての景気動向については、2017年12月02日の産経新聞は、平成改元の際は昭和天皇ご崩御でイベントの自粛や結婚披露宴の中止が相次いだが今回は自粛の必要がなく祝賀行事やセールで消費を盛り上げるのではと予測しています。

実際、新元号カウントダウン挙式や改元祝賀コンサートなどブライダルや旅行業界は改元商戦が過熱しているといった、同様の記事が他多数みられました。

天皇陛下の生前退位は約200年ぶりということで、なかなか体験できることではないので、改元をお祝いしつつ、近年見ることがなかった儀式など文化的な点、改元後の景気動向などに注目していきたいと思います。

平成最後の振り返りをデータベースからご紹介

  • タレント名鑑 女性編(7)鈴木杏樹~多岐川裕美 1995.09.14 日刊スポーツ 26頁(全3,424字)
  • 12年12月12日 人も並んだ 歳も並んだ 2000.12.12 夕刊 12頁 第2社会面 (全1,635字) 中日新聞
  • 皇室:天皇陛下退位日 政府、政令を公布 2017.12.13 東京夕刊 7頁 国際面 (全87字) 毎日新聞
  • 平成最後の夏に読む「昭和の戦争」 家族で知る「戦場体験」 2018.08.01 東京朝刊 17頁 生活(全1,542字)産経新聞
  • ◇風林火山  今年、100回を数える全国高校野球選手権は、平成最後の夏の甲子園でもある 2018.08.03 山梨日日新聞  1頁(全586字)
  • 平成最後の大みそか 東京・渋谷でカウントダウンの混雑予想 警視庁警戒へ 2018.12.31 NHKニュース(全610字)
  • 岐阜・関 平成(へなり) 山頂から平成最後の初日の出 平成に感謝の催し 2019.01.01 NHKニュース
  • 鈴鹿市、新元号初日5月1日に特別窓口 婚姻届など受け付け /三重県 2019.03.01 名古屋地方版/三重 33頁 三重全県(全403字)朝日新聞
  • 白鵬、鶴竜 奉納土俵入り 住吉大社 春場所へ調整順調/大相撲 2019.03.03 大阪朝刊 17頁 写有(全267字)読売新聞
  • 第91回選抜高校野球:平成最後、甲子園開幕 2019.03.24 東京朝刊 1頁 政治面 写図有(全284字)毎日新聞
  • 昭和天皇崩御から1年 「平成」定着 社名に…子の名に 1990.01.08 東京朝刊 31頁 (全562字) 読売新聞
  • 改元は景気に追い風 祝賀ムード、消費を刺激 2017.12.02 東京朝刊 8頁 第2経済 写有 (全728字)産経新聞
  • 改元商戦:平静でいられない 結婚式・旅行・記念品、商戦熱く 2019.02.03 西部朝刊 31頁 社会面 写図有 (全932字) 毎日新聞

執筆:G-Search編集部

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