調査コラム

マイクロプラスチックの注目度と産業・ビジネスの課題を探る

2021年12月9日掲載

マイクロプラスチックとは?

マイクロプラスチックは1~4.75mmの微細なものを指し、陸上から海洋に流出したプラスチックごみの増加が問題になっています。

海洋プラスチック問題では、生態系への影響のほか、船舶航行への障害、観光・漁業への影響、沿岸域居住環境への影響などが懸念されています。

ここでは、これらが生活環境や産業・ビジネスに与える影響、脱プラスチックに向けた取り組み情報の探し方をお伝えします。

2018年に国連が調査組織を発足、記事が増加

2017年から伸長

マイクロプラスチック and 海

グラフは全国紙に「マイクロプラスチック AND 海」の文字列が登場した回数です。

「マイクロプラスチック」の文字列だけで検索すると、製造・科学技術関連の記事が多数ヒットするため、ここではAND 検索で「海」を加えています。

記事数の増加の流れを見ると、まず2015年に九州大学の調査結果がマスコミで取り上げられてから記事数が動き始めています。

その後、2018年に国連が海のプラごみ削減へ調査組織を発足したことにより、記事数が一気に1,000件を超えました。

掲載された新聞のジャンル

近年は代替素材の研究が進む。化学工業日報に多く登場

マイクロプラスチックの問題は、その解決のために、近年は自然に分解される素材や天然由来の代替素材に注目が集まっています。
そこで、なかでも代表的な「生分解性プラスチック」「バイオプラスチック」「バイオマスプラスチック」の3つのキーワードで、直近一年の各誌の記事掲載件数を調べました。

化学工業日報に183件の掲載がありました。
そのほか、世界の化学技術文献情報(論文)には522件の掲載がありました。

記事の内容を見ると、代替素材の研究・開発が進んでいることがわかります。
以下はその一例です。

  • 添加剤・フィラーを活用する 生分解性プラスチック促進剤の生分解機構とその市場展開〈P‐Life〉 (2021.09.10 世界の科学技術文献情報)
  • バイオ産業 バイオプラスチック、食品産業などで採用拡大(企画記事) (2021.10.12  化学工業日報)
  • カネカ、植物由来生分解性ポリマー増強へ、23年めど2万トン(2021.10.27  化学工業日報)

気になるキーワードから業界動向を掘り下げる

今回は「マイクロプラスチック」「海洋プラスチック問題」について動向を追いかけました。

この分野は今後も各企業の取り組み、新素材・代替素材開発の情報が増えていくものと思われます。

具体的な素材名など、気になるキーワードや調べたいテーマがある方は、ぜひ一度G-Searchデータベースサービスの新聞・雑誌記事横断検索で調べてみてください。

一般的なウェブ検索では見つけられない業界動向を探ることができます。

執筆:G-Search編集部

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